一燈国際特許事務所 ITTO INTERNATIONAL PATENT OFFICE 所長弁理士 橘和之
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始めの一歩  2010.09.23

皆さんは、小学校のときのクラブ活動を覚えているだろうか。確か、私は「自然食クラブ」というものに入っていた。学校の周辺を歩きまわって、そこらに生えている雑草みたいなものを採ってきては食べるという、実に変なクラブだった。

いま小学5年生の娘はどうかというと、「科学クラブ」に入っている。食い意地だけでクラブを選んだ私とは“違うな”と感心しつつ、実際はどんなことをやるのかと聞いてみたら、なんと、皆でべっこう飴を作って食べるのだそうだ。やっぱり、蛙の子は蛙だった。結局は娘も食い意地に負けてクラブを選んだのかもしれない。

ところで、科学クラブでべっこう飴を作るのは何故か。鍋の中に入れた水に砂糖を混ぜて、火にかけながら掻き混ぜるだけでべっこう飴はできるのだが、水が多すぎると固まらず、砂糖が多すぎるとコンペイトウみたいにカリカリになってしまう。この水と砂糖の量の加減が意外と難しい。砂糖水がだんだんべっこう飴に変わっていく様子を楽しみながら観察したり、水と砂糖を適度な分量に調節したりすることが、どうやら小学生にとっての科学ということらしい。

べっこう飴の次は何を作るのかまだ決まっていないそうだが、とても楽しみにしているようだ。初めてのことに挑戦して体験するのが、なんとも面白いと言う。子供ながらの旺盛な好奇心が、失敗をも恐れないチャレンジ精神を生んでいるのであろう。

最近、私はそういったチャレンジ精神の大切さを、仕事を通じて実感している。数年前に新たに始めたことが、それ自体はほんの小さな「始めの一歩」であったが、今では大きな広がりを見せ始めている。つまり、最初に始めた「特許明細書のチェック法」というセミナーがもとになって、実に多くの方々との良縁をいただいたし、昨年は本も出版させていただいた。仕事の幅も広がったし、明細書を書くという今までの仕事に対して深みを与えるきっかけにもなった。これらのことは、始めの一歩を踏み出していなければ実現されなかったはずだ。

仕事上のチャレンジは、娘のべっこう飴のようには気軽にはできないが、それでも「始めの一歩」を踏み出す勇気を持ちたい。始めの一歩を踏み出せば、それまでの立ち位置では見えなかったことが見えてきて、視界は一気に広がっていく。最初の一歩があれば、そこから二歩目、三歩目を踏み出していくこともできる。そうやって少しずつでも歩を先に進めていくことが、成功を掴み取るには絶対に必要なことなのだと思う。最近はそのことを痛感している。




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