一燈国際特許事務所 ITTO INTERNATIONAL PATENT OFFICE 所長弁理士 橘和之
お問い合わせフォームはこちら
サービスメニューセミナー情報DVD・書籍紹介事務所案内採用情報コラムリンク

コラム

トップ > コラム > 心亡くさず

コラム

心亡くさず  2010.03.25

長引く不況の影響を受けて、多くの企業があらゆる予算をカットし、経費削減に力を入れている。投資を控える企業もかなり多いようだ。特許や商標も先行投資の一種であり、これにかける予算は真っ先にカットされることが多い。その影響を受けている特許事務所も少なくない。事務所を畳んだとか、所員を大幅にリストラしたとか、大事務所に吸収されたとか、そういった深刻な話もしばしば耳にする。

そんな状況の中、有難いことに当所ではこのところ、忙しい日々が続いている。この大不況の中、仕事をいただける喜びを噛み締めている。しかし、そうかと言って、あまり喜んでばかりもいられない。忙しさのあまり、以前と比べて生産性が低下してしまっているからだ。ただ問題は、生産性が低下しているということだけではない。生産性の低下が品質の低下を誘発する恐れがあることを、むしろ注意すべき問題として捉えている。

人は忙しくて時間がなくなると、気持ちに焦りが生じ、いつもの心構えで仕事に取り組むことが難しくなる。その気持ちのあり方が、品質の低下を招いてしまう恐れがあるのである。そんなときこそ、いつもより一層心を落ち着けて、十分に気を込めて、仕事に取り組まなければならないのだと思う。焦ってやったり、手を抜いたりすることだけは避けなければならない。

“忙”という字は「心を亡くす」と書く。どんな状況でも決して忙しいとは思わず、自分が大切にしている“心”を亡くすことがないよう注意したい。どんなに忙しくても、仕事に対して誠実に向き合うことだけは忘れない。それは、仕事を依頼してくださるお客様に対する最低限の責任でもある。




Copyright (C) 2006-2007 ITTO INTERNATIONAL PATENT OFFICE All Rights Reserved.